TOPひだまり便り>第3号


 早いもので今年も師走となってしまいました。 ひだまり発足から8ヶ月。
少人数のスタッフでまずできることから一歩ずつ活動を続けてきましたが、多くの皆さんのご支援のお陰で、会員数も50名になりました。
  また先日は父の樹会のひだまりアンケートにご協力いただき有難うございました。今回はこのアンケート結果の概要を特集します。会員349名のうち回収数147通、回答率42.1%となり、皆様から貴重なご意見・ご要望も寄せていただきましたので、幾つか紹介させていただきます。

1.ひだまりについて
 ・父の樹会から独立した組織とほぼ認識されており(独立組織と知っていた+聞いたことがある 83.6%)、またご本人が会員であることを66%が知っていました。但し賛助会員制度をご存知の方は58%でした。

2.ひだまりの事業について

・望まれている事業は地域生活支援サービス拡大46.9%、次いで成年後見制度39.2%、就労支援10.5%で、地域生活支援への期待が強く感じられます。
・地域生活支援事業(メープルリーフ)に望まれるサービスは個人外出支援60.5%、宿泊55.8%、アフター5活動53.7%(複数回答)の順です。

3.支援費制度について
・居宅介護支援への理解度は制度開始7ヶ月経過後も37.5%に止まっています。
・指定事業者制度の事業者になることへの賛成度は64.8%+賛成でも急ぐ必要はないが31%で、事業者化への理解は多いと見られます。
・指定事業者となった場合支援費で利用するサービスは、外出支援(移動介護)が一番多い32.3%で、他事業所でも同様の傾向にあるようです。
 同じ質問で、事業者になっても居宅介護の利用を考えない方は35.4%ですが、回答状況から居宅介護の内容に対する理解不十分もあるように推察します。

4.成年後見制度について
・制度への関心度は、研修会への参加25%、資料の利用者56%、今後も講習会希望52%等から30〜40%の方は関心ありと見られます。
・後見人の必要度は、すでにいる方4%(6名)、直ぐ必要0.7%(1名)、将来必要68.5%でいずれ必要とする方は多いのですが、ひだまりへの依頼を考える方は29.6%です。「現時点では」分からない方57%と多数で確かにその通りと考えます。
まとめ
・全体にひだまりの事業は理解されてきてはいますが、支援費制度の利用に関わること及び、制度そのものへの理解不足が見られ、今後も広報の充実を図ります。
・障害者ご本人の状況により保護者の意識が大きく異なる傾向が顕著です。年齢層、施設利用の有無、在学中、就職など各々に応じた選択できるサービスや事業の提供が求められており、その優先度も参考になりました。

アンケートに寄せられたご意見より

T 地域生活支援関係

 @ 支援費で居宅介護(移動介護)30時間貰っているが、中々適当な事業者が見つからず、場所・人で信頼でき、慣れているメープルが事業所になればなにより。折角申請したのに使っていないと来期は貰えなくなっては大変と思う。

 A
 支援費を使えれば負担軽減で助かる。ヘルパーの充実など大変なことも出てくると思うが是非実現して欲しい

 B 居宅介護のメニュー増加希望ですが、病院への付き添いを希望しているが無理でしょうね。

ひだまりから・・・
 通院の付添いは支援費を利用できる例です。大いに活用して下さい。
 C 軽度な人への地域生活支援事業の拡大を望む。(就職者の休日受入れ・青年学級的なもの)
 D 支援費の事業者にならないと資金面での運営が大変なので早くすべき。利用者でない附属養護の保護者がバザーをし、売り上げを当てにする運営はおかしいと思う。
ひだまりから・・・
 ひだまりは父の樹会の業務受託をしている為、母体の父の樹会から予算をいただいていますが、会員の会費・利用料を重要な財源にしてます。支援費指定事業者参入や、千葉市に一時介護助成金制度を要望するなど一層の努力をしていきたいと思います

 E 送迎だけをしてほしい。
ひだまりから・・・
 メープルリーフでは緊急時対応を第一に考えています。お困りのときはご相談下さい。いざ、という時にご本人、スタッフが混乱しないために前もってタイムケアなどのご利用をお勧めします。

 F 事業者となってもささえるのは“人”、主体者、事業後継者の育成がやや心配、身の丈にあっていますか。子供は利用予定がないので消極的支持者。発展を期待するがマイナスの付回しは困る。法人後見は遠い先を見越しては良い、確実な一歩としてよりフットワークのある相談、セーフティーネットワークの土台を作るのが建設的のように思う。継続して信頼できる“人”が集まることが肝要。

 G 支援費制度の事業者になると、行政の枠に当てはまらないサービスは否となるとのこと。しかし支援費でも幅広く受けられるように内容を考えて、(名称・内容を広い目で捉えて)受け付けて欲しい、それが民間委託のメリット、仕事の幅につながる
ひだまりから・・・
 ひだまりでは支援費制度の対象外のサービスもオプションサービスとして利用できるようにしていく予定です。皆様のご提案をお待ちしています。

 H メープルリーフのサービスで学童保育について、千葉市ではこの名称は使われていない。その目的もメープルの活動との接点なし、名称を変えるべきでは。
ひだまりから・・・
 メープルの学童クラブは独自の活動で千葉市とは何の関係も無いものです。活動内容からこの名称をつけました。

U 成年後見制度
 @ 成年後見人で「ひだまり」が事業化された場合、一番気になるのはプライバシーが守られる事。専門家を依頼し費用などは徴収して管理してくれると有難いが、父の樹会やひだまりの役員は運営のみで、個人の親の資産等プライバシーには全く関わらないシステムにならない限り依頼したくない。役員をして頂くのは感謝するがけじめは必要。

 A 成年後見制度の理解を深めたい。本人の日常をどこまでサポートできるのか、契約・医療・安全管理、どこまで後見人が細かく見てくれるか分からない。
 B 成年後見制度への参入を第一に。70歳を超え親に後見人が必要なこと目前です。

 C 後見制度は必要と思うが重度の子の意思をどのようなシステムで汲み上げ、サポートしてくれるのか。兄弟だけでも不可と思うし、関わる複数の人達に望む生活を話し合い見守ることか。
 D 在学中で後見人について今すぐとは思っていないが、少しずつ考えて行きたい。費用が気になる、また子供のことを良く知った人になって欲しい気持ち。

V 全般について

 @ ひだまりの今後の活動方向は納得できるが、父の樹会、ひだまりの会員の需要動向を見定めて少しずつ前進していくより他ない。
 
 A ひだまりも分かるが入所施設も作って欲しい。G7増員の話は無くなったのですか。成年後見人を見つける前に入所に入れたい。ひだまりでは地域で生活していけない。重度のひとは親がいつも傍にいなければならない。成年後見制度の前に入所施設を人数分作ってほしい。

 B 就職しているが(18年)事業所廃止時は再就職大変就職相談を望む。(給料遅配中)

 C はっきり、ひだまりと父の樹会が分かりません。高齢になり力になって頂きたいが、父の樹会会員だけではダメということですか。

ひだまりから・・・

 このような方にこそお役にたつ組織を目指してひだまりができました。ひだまりは父の樹会から独立して地域生活支援活動を行うNPO法人です。何でもご相談下さい。

千葉タウンミーティングに向けて

 12月20日(土)千葉市青葉の森公園内芸術文化ホールで千葉市タウンミーテイングが開催されます。ミーティングの詳細は父の樹会から配布する参加のお誘いをご覧下さい。 ここではタウンミーティングでのひだまりからの提言を掲載します。

<私たちの提言>
1.ノーマライゼーションの理念のもとで障害をもつ人自身による選択と決定が言われますが、選択に供するサービスの種類や内容の充実が何よりも求められております。障害者への支援費制度では満たしきれないサービスの充実化を受け持つ、民間団体による支援体制への公的助成を要望します。

.知的障害者の居宅介護支援事業で最も重要なホームヘルパーの、この種障害に対する知識と理解不足への対策が是非とも必要であります。既に一部では知的障害に関するヘルパー研修を実施している事例も見られますが、まだまだ不十分であり且つ受講しやすい研修になるよう、行政の後押しによる研修事業の推進を要望します。

3・NPO法人による千葉市ワークホームの運営が可能になるよう要綱の見直しを要望します。障害者の親で組織されるNPO法人に限定すれば要件を満たしていると解釈され、さらに組織としての責任体制もより明確になります。


事務局より
 今回はひだまりアンケートにご協力いただいた中から幾つかのご意見を掲載しました。ひだまりの今後の運営に反映させて参ります。ご協力ありがとうございました。


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